S/4HANAが企業全体に与える可能性は前述の通りですが、実際にはどのような変革を現場にもたらすのでしょうか。Wiproが実際に提供する、3つのソリューションを例に取ります。
1.S/4HANA導入でクラウド化を加速し、ビジネス価値を創造する
S/4HANAの特徴の一つとして、運用プラットフォームを、オンプレミス、クラウド(プライベートクラウド、パブリッククラウド)から自由に選択できることがあります。従来のオンプレミスやプライベートクラウドに加え、AmazonのAWSやMicrosoftのAzure、GoogleのGoogle Cloudなどといったパブリッククラウドが選択肢に加わることにより、自社リソースだけでは賄えなかったデータ量や計算処理を扱うことが可能となります。
このセットアップの一つの展開例として、クラウドベースIoTの加速によるビジネス価値の増大が挙げられます。プロセスを感知するセンサーのデータをクラウド上に蓄積し、リアルタイムの監視や運用からリソースの管理、ビジネスプロセスの最適化を行うシステムをクラウド上で構築することにより、複数のシステムやプラットフォームを介することなく、一括してIoTソリューションを事業全体に展開することが可能となります。
Wiproはレベル1のエンジニアリング領域からレベル4のアプリケーション領域まで、エンドツーエンドでのサポートを展開しています。20年近いサービス実績から得た豊富な知見を基に、初期のコンサルティングから開発、展開、継続的なサポートや将来的なアップグレードまでの幅広い領域をカバーするソリューションを、Wiproは国内外の顧客企業に提供しています。
2.ビジネスプロセス改革からS4/HANAへ
また、S/4HANAへの移行と運用保守にプロセスマイニングを活用することで、継続的なビジネスプロセス改革も可能となります。
プロセスマイニングは社内で使われるシステムのデータをリアルタイムで抽出し、「自動化エンジン」がそのプロセスを解析することにより、社内全体の業務効率向上や事業方向の策定に用いることを指します。
プロセスマイニングはSAP S/4HANA移行前に行うことにより既存のプロセスを可視化、改善点を見つけ効率化に繋げることも可能な上、S/4HANAへ移行した後もS/4HANA上でプロセスマイニングエンジンを走らせることで継続的な業務効率化を可能としています。特に運用保守でのプロセスマイニングは、チケットを減らすだけではなく、運用プロセス全体を効率化し、コストを下げることが可能となるため、ITサポートへの負担だけではなく、会社全体に影響を与えることが可能です。
3.アプリケーションテストの効率化
社会生活の基盤となり、障害が与える影響が多大なものになった今、システムのニーズへの迅速な対応やシステム品質への期待値はこれまで以上に高まっています。そこで自動化をアプリケーションテストに活用することで、SAP S/4HANAの導入やグローバル展開、そしてその後運用保守においてシステム品質を担保し、リリースタイムを短縮化することが可能となります。
Wiproのソリューションは、プロジェクト初期にテスト実行体制、プロセス及びツールを定義し、テストケース、自動化、実行、そして結果の一元管理を通じて工数やコストを最適化することで、リグレッションテストサイクルタイムを40-50%短縮することが可能となります。
Wiproのソリューションは業界内でも高い評価をいただいており、多数の業界調査から「リーダー」の認定をいただいています。詳細はこちらをご覧ください。SAPはもちろんのこと、数多くの主要パートナーと提携することで、スムーズでスケーラブル、そしてサステイナブルなS/4HANAへの移行をサポートしています。
インド発のWiproは世界で22万人以上の従業員を擁しており、67の国や地域で1,200社以上の顧客企業にサービスを提供しています。日本には1998年に進出しており、20年以上にわたってITコンサルティング、システム・インテグレーションならびにアウトソーシング・ソリューションを通じて、国内の顧客企業のグローバル化を支援しています。
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